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脳卒中のこと

2026.03.02

【脳卒中後遺症】理学療法士が教える移動のコツ 

【脳卒中後】理学療法士が教える移動のコツ 7選 こんにちは!理学療法士の松田裕之です。
友人とのランチ、気になっていたお店での買い物、あるいは近所へのちょっとした散歩。

脳卒中を発症する前は当たり前だった「外出」が、後遺症によって少しハードルの高いものに感じられていませんか?

「人が多い場所は、ふらつきそうで怖い」

「すぐに疲れてしまうから、遠出はもう無理かもしれない」

「荷物を持つとバランスが崩れて、歩きにくい」

こうした不安から、外出そのものを諦めてしまっているとしたら、それは非常にもったいないことです。思い出作りは、脳にとって最高のリハビリです。新しい景色を見たり、人と会話したり、美味しいものを味わったりすることは、脳の様々な領域を活性化させ、あなたの回復を力強く後押しします。

今回は、脳卒中後の外出や移動の際に役立つ、ちょっとした工夫や身体の使い方について、理学療法士の視点から具体的にお伝えします。これらのヒントを知るだけで、あなたの「行ける場所」は驚くほど広がるはずです。まずは近場の日帰り旅行から、計画を立ててみませんか?

【脳卒中後】理学療法士が教える移動のコツ 7選 

公共交通機関を乗りこなすコツ

バスでのポイント

〜車内では「進行方向を向いた席」を選びましょう〜

走行中のバス車内でバランスを保つのは、健常な方でも難しいものです。脳卒中後は、揺れや速度の変化に対する平衡感覚の処理が追いつかず、恐怖心を感じやすくなることがあります。解決のヒントは、座席の選び方にあります。

優先席の近くにあることが多い、「進行方向を向いた席」を意識して選びましょう。横向きや後ろ向きの席は、進行方向と身体の向きが一致しないため、視覚情報(景色)と身体が感じる揺れの方向にズレが生じ、脳が混乱しやすくなります。進行方向を向いて座ることで、このズレが少なくなり、姿勢を安定させやすくなるのです。

また、降りる際はバスが「完全に停車してから」ゆっくりと立ち上がることを徹底してください。焦りは禁物です。安定した状態で次の動作に移ることが、転倒を防ぐ最も重要なポイントです。

エレベーターでのポイント

〜エレベーターでは壁や手すりに背中をつける〜

エレベーターの昇降時に、フワッとしたり、身体が傾くような感覚を覚えたりしたことはありませんか?これは、脳卒中後にバランス感覚が敏感になっているために起こる自然な反応です。閉鎖された空間での上下動は、脳にとって自分の位置を把握しにくい状況なのです。

この不安感を解消する簡単な方法が、「壁や手すりに背中をつける」ことです。背中という広い面積が壁に接することで、身体は「背面からの安定した情報」を受け取ることができます。これにより、脳は自分の空間的な位置を把握しやすくなり、姿勢が安定し、不思議と安心感が生まれます。次にエレベーターに乗る際は、ぜひ試してみてください。

【脳卒中後】理学療法士が教える移動のコツ 7選 

外出先での注意点

待ち時間のポイント

信号待ちや電車を待つ間、無意識に楽な方の足、つまり「健側の足」一本で立っていませんか?これは非常に多くの方に見られる癖ですが、実は注意が必要です。健側ばかりに頼ることで、麻痺側の足を使う意識が薄れ、脳からの指令が届きにくくなってしまうのです。

ほんの少しで構いません。待ち時間の間だけ、「麻痺側の足のかかと」に少しだけ体重を乗せる意識を持ってみてください。足裏全体をベタッと地面につけるようなイメージです。これだけで、脳は麻痺側の足の存在を再認識し、活性化します。同時に、健側の足にかかっていた負担がふっと軽くなるのを感じられるはずです。

日常のちょっとした待ち時間が、未来の歩行を変えるリハビリの時間に変わる瞬間です。

【脳卒中後】理学療法士が教える移動のコツ 7選 

椅子選びのポイント

〜ベストは少し硬めで、背もたれと肘掛けがある椅子〜

外出先で休憩する時、ついフカフカで座り心地の良さそうなソファを選んでいませんか?実は、柔らかすぎる椅子は身体が沈み込み、骨盤が後ろに倒れてしまいます。そのため、立ち上がる際に余計な力が必要になり、かえって疲労しやすいケースがあるのです。

おすすめは、「少し硬めの、背もたれと肘掛けがある椅子」です。しっかりした座面は骨盤を安定して支え(立てやすく)、正しい姿勢を保ちやすくなります。また、立ち上がる際には肘掛けを支えにすることで、足腰への負担を大幅に軽減でき、次の動作へスムーズに移ることができます。

カフェやレストランでの椅子選び一つで、その後の行動のしやすさが大きく変わってきますよ。

買い物時の工夫

カバンの工夫

〜多機能リュックで両手を自由にし、安全を確保する〜

片麻痺がある状態で、片手に荷物を持ったり、キャリーバッグを引いたりすると、どうしても重心が左右どちらかに偏ってしまいます。この偏った重心を修正しようと、身体は無意識に緊張し、バランスを取ろうとするため、非常に疲れやすくなるのです。

そこでおすすめなのが、「多機能リュック」の活用です。リュックを背負うことで、荷物の重さが身体の中心にかかり、左右のバランスが安定します。そして何より、両手が自由になるのが最大のメリットです。いざという時に手すりを持ったり、バランスを崩した時に手をついたりと、安全確保の面でも非常に有効です。外出の準備を少し工夫するだけで、あなたの行動範囲は驚くほど広がるでしょう。

【脳卒中後】理学療法士が教える移動のコツ 7選 

スーパーでの工夫

〜カートは賢く使い、時には頼る勇気を持つ〜

スーパーでの買い物時、店内のカートを支えに歩くと安定感があって楽に感じますよね。しかし、ここに一つ落とし穴があります。カゴに商品をたくさん入れてしまうと、カートが重くなり、方向転換などの操作が急に難しくなります。重いカートに振り回されて、ふらついてしまう原因にもなりかねません。

最近のスーパーは、サポート体制が非常に充実しています。袋詰めをしてくれるサービスカウンターがあったり、店員さんが重い荷物を運ぶのを手伝ってくれたりします。「どうしても大変だな」と感じた時は、一人で頑張りすぎないでください。

お店の店員さんの応援や店舗サービスを賢く利用することも、買い物の楽しさを守るための大切なポイントです。

【脳卒中後】理学療法士が教える移動のコツ 7選 

外出・旅行の計画の立て方

最後に、具体的な計画の立て方をご紹介します。

● Step1:行き先と目的を決める
(まずは近所のカフェでコーヒーを飲む、でも立派な目標です)

● Step2:移動手段とルートを確認する
(この記事のコツを参考に、バスや電車の時間を調べましょう)

● Step3:持ち物リストを作る
(多機能リュックの活用を忘れずに!)

この小さな計画と成功体験が、あなたの自信と次への意欲に繋がります。

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