脳卒中のこと
2024.06.01
脳梗塞の症状を知ろう-大脳 (頭頂葉・後頭葉)編-
頭頂葉と後頭葉の役割
大脳の上の方にあるのが頭頂葉(黄色〜オレンジ色)、後ろの方にあるのが後頭葉(ピンク色)と呼ばれる部分です。
頭頂葉は感覚、視覚、聴覚などを総合的に感じ取り、ものを識別したり空間認知を行ったりすることに関わります。全身から集まる感覚情報を理解するために重要な箇所(感覚連合野)も含まれています。
後頭葉は目から入ってきた情報が集まる場所で、それらの情報を理解するために重要な部分(視覚連合野)などがあります。
頭頂葉が損傷すると
片側の頭頂葉(前部)が損傷すると、その反対側の手足にしびれや感覚障害が起きます。具体的には、痛み・熱さ・冷たさなどを感じ分けることができなくなってしまうだけでなく、物を手で触って、感触や形を感じることができなくなってしまいます。
また、頭頂葉の別の部位(中間部)が損傷すると、右と左の区別がつかなくなってしまったり(左右失認)、計算や文字を書いたりすることができなくなってしまいます。
さらに、右の頭頂葉がダメージを受けると、手足が動かせないなどの麻痺症状がみられないのに、服を着る・食事をするといった当たり前にできていた行動ができなくなってしまいます(失行)。
後頭葉が損傷すると?
両側の後頭葉が損傷すると、”眼球自体は正常なのに眼が見えない”という不思議な状況が起こります。中には自分がモノを見えていないことに気づかない人もいます。後頭葉の一部分が損傷すると見慣れているものや人の顔を認識できない、見えたものが何なのかを正確に判断できないなどの症状が起こります。
高次脳機能障害とは?
ものごとを頭の中で考える、見たり聞いたりした事を記憶する、自分が得た情報をもとに判断する、見たもの・聞いたものの意味がわかる、書いてある事を正しく理解するなどの運動以外の大脳の機能をまとめて高次脳機能障害といいます。
高次脳機能障害の症状としては
・言葉の意味がわからない(失語)
・正しい行動ができない(失行)
・見たものが何かわからない(視覚失認)
・顔を見ても誰かわからない(相貌失認)
・耳で聞いた言葉の意味がわからない(聴覚失認)
などが挙げられます。
まとめ
大脳の頭頂葉と後頭葉という部位が障害を受けた時にみられる症状についてまとめました。”見えているのに見えていない”という感覚はわかるようでわからない表現ですよね。高次機能とよばれる、大脳が果たしている役割はとても複雑なものだとお分かりいただけたでしょうか。
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