ボイタ法とHAL®︎で脳出血後の片麻痺でも装具なしでの歩行を目指す！(Case 0012)

〜事例紹介〜
当施設で実際にリハビリをされたご利用者様の声をご紹介します。
Case.0012(アンケート)

リハビリ前について

リハビリ前のエピソード

約1年前に脳出血を発症されました。急性期病院での治療を受けられ、その後回復期病院でのリハビリを経て自宅退院。その後は介護保険を利用してデイサービスなどでのリハビリを行うという、多くの脳血管障害の方が辿る経過を過ごしておられました。
入院中は長下肢装具を用いて歩行練習を行っておられましたが、退院後も麻痺した側の下肢の突っ張り感が強く、装具を装着しないと立つことも難しい状況でした。短下肢装具を装着して４点杖を使用すれば歩行はできるものの、その持続力や強度に問題を抱えておられました。自費リハビリは料金が高そうだが、マンツーマンでみっちりと90分のリハビリを行うため効果は出そう、という期待をもってご来館いただきました。

リハビリ前の自覚症状

▶︎ 頭が持ち上がらず首が痛い
▶︎ 身体が真っ直ぐ伸ばせない
▶︎ 背中の出っ張りが気になる
▶︎ 左の手足が硬まってしまっていて動かせない
▶︎ 装具がないと左足に体重がかけられない

リハビリ前の療法士の評価

左片麻痺のために手足の麻痺と筋緊張があるのはもちろん、体幹の筋緊張まで強くなってしまい背骨をまっすぐに伸ばすことができない状態でした。その結果、顔は下を向き、前を向いて歩くのも容易ではありませんでした。座った時にも同様で、腕は曲がった状態で固まっているので歩行の際にうまく振れず、脚は足首まで突っ張っているために歩行の際に上手く体重が乗らない状態でした。前述のように筋緊張がとにかく強く、頭から体幹にかけて全体が強く左に引き込まれていました。

実施したリハビリ内容

ボイタ法による施術を中心にリハビリを行いました。ボイタ法を行うことで、まずは寝返りに必要な筋肉が働くようにしていきます。それに加えて、曲がってしまっている背骨を伸ばすための筋出力がでるようにしていきます。背骨が伸びるようになってきたら、体幹と手足のつながりを強化していき、身体をしっかり支える力を活性化します。

リハビリ後について

自覚できた改善効果

ご感想

最初は緊張したが、通い慣れると施術を行うことと、先生に会うのが楽しみになった。施術後の変化がうれしかった。何もしなかったら悪化していただろうと思うが、通うことで良い方向に変化が見られて、通ってよかったと思えました。

担当療法士のコメント

実際に90分の体験リハビリを受けられて、その直後から「背筋が伸びる」「歩幅が広がった」などの効果を感じられたため、体験リハビリの当日にご契約(脳卒中おすすめプラン90分×24回)をいただきました。4ヶ月に渡り、遠方よりお越しいただき有難うございました。定期的に通っていただいたことで得られた効果だと感じます。お疲れ様でした。お手伝いできることがありましたら、また連絡してください。お話だけでも結構ですよ！　お待ちしております。

まとめ

脳卒中後遺症のリハビリでは、手足の麻痺へのアプローチだけでなく筋緊張のコントロールも大切な要素となってきます。施術のみでコントロールするのは簡単なことではありませんが、今回のケースでは臥位で肩関節、股関節への荷重を促し、背骨の捻り戻しも含め身体全体の位置関係を少しずつ整えていきました。思う存分時間をかけ、根気よくじっくりと行っていけることも自費リハビリの良さだと思います。医療保険でのリハビリ期間が終わってしまった方、介護保健ではリハビリが足りていない方、一度リハビリZONE岐阜で体験リハビリを受けてみることをお勧めします。今まで経験していないリハビリに出会えるチャンスです。