腰部脊柱管狭窄症の手術後に残っていた腰の痛みがボイタ法によるリハビリで軽減！(Case0018)

当施設で実際にリハビリをされたご利用者様の声をご紹介します。
Case.0018(アンケート)

リハビリ前のエピソード

昨年、腰部脊柱管狭窄症の手術(腰椎の固定術)を受けられました。手術により狭窄症による下肢の症状はある程度改善したものの、腰の痛みがずっと続いていることにお悩みでした。介護保険の申請をされ、要支援で訪問リハビリを週２回行っておられましたが、改善が乏しい状態でした。日常生活の動作にも支障があったためなんとか痛みを取りたいとの思いで体験リハビリにお越しいただきました。体験リハビリ後に腰の痛みが楽になったと感じていただき、一般リハビリ・ライトプランをご契約いただきました。

リハビリ前の自覚症状

リハビリ前の療法士の評価

1番の問題は、肩と首が不安定になってしまっていることでした。肩の不安定感を軽減するために代償動作(悪い部分をかばうような動作)として、肩甲骨を後ろに引いて、背中を反るような姿勢になっており、悪い姿勢が定着している状態でした。背中を反るような姿勢をとっていると脊椎全体のアライメントが悪くなるだけでなく、背骨と繋がっている肋骨の動きも悪くなり、理想的な脊椎の動きが使えません。結果として腰椎に過剰な負担がかかり、腰痛の原因となっていると考えられました。

実施したリハビリ内容

ボイタ法による施術を中心に行いました。ボイタ法で反射性移動運動を利用することで、背骨の伸びと、肋骨の柔軟な動きを徐々に引き出していきました。腰の筋肉を緩めるようなマッサージをしたり、腰に対して直接施術をしたりするのではなく、脊椎全体のアライメントを整えていくことで腰椎にかかる負担を軽減するというコンセプトで治療を行いました。また、仕上げとして体幹と手足の動きのつながりを強化していくことで手足をしっかりと振った歩行動作を作っていきました。腰部脊柱管狭窄症など腰の問題をお持ちの方は、腰に痛みが出ているという結果でなく、その原因を見つける必要があります。ボイタ法では運動発達学をもとに、その問題を見つけ、その方の姿勢のあり方に着目し、反射性移動運動で必要な機能を引き出していきます。長年かけて築きあげられてきた体には、十分な時間をかけてアプローチしていく必要があるのです。

リハビリ後について

リハビリにより当初は動作時の腰部痛が軽減し、中止されていたスポーツも再開できたそうです。しかし、時間の経過とともに腰部痛が徐々に再燃していることを感じておられました。これはボイタ法の特性でもあるのですが、施術により改善した部分というのは日常生活の中で動きや姿勢のクセにより徐々に戻っていってしまう傾向にあります。リハビリを行い、改善して→少し戻って→また改善して→少し戻って…というサイクルを繰り返していくことで、最終的に身体が良い状態に変わっていくのです。私たちは、良い状態を定着させるために週に2回のリハビリを2~3ヶ月継続することを推奨しています。さらに、良い状態がより定着しやすいように自主トレーニングを同時に行なっていくことがとても大切です。
利用者様からの最終的なご感想としては、料金が安ければ続けたいが経済的に継続するのが難しい。というご意見をいただきました。

まとめ

今回は療法士からみると痛みの軽減や機能の改善がみられたにも関わらず、ご本人には十分にご満足いただけませんでした。ご満足いただけなかったという事を真摯に受け止め、改善点を掘り下げ今後のサービス向上に努めてまいりたいと思います。私たちは自費リハビリの良い面ばかりをアピールするのではなく、利用者様からの厳しいお言葉も含めて包み隠さずに情報発信することで、自費リハビリの本当の姿を知っていただきたいと考えております。
自費リハビリでは保険診療分相当の金額を自己負担していただくことになるため、普段医療保険や介護保険を利用されている方からみると金額の面で負担が大きくなってしまうのは事実です。しかし、リハビリによって皆様の生活が劇的に変化し、笑顔あふれる明るい未来がくることにはそれ以上の価値があると信じて日々リハビリサービスを提供しております。リハビリZONE岐阜でのリハビリで人生を変えてみませんか？ご興味をお持ちいただいた方は是非一度体験リハビリにお越しください！