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2023.11.09

「国際ボイタ協会認定セラピストが解説」 人の体に潜む謎?自然に身体が動き出す!?反射性移動運動とは?

こんにちは「リハビリZONE岐阜」施設長の長屋です。リハビリZONE岐阜の前にあるイチョウの葉も色が変わり、いよいよ秋本番といったところです。銀杏もしっかりと生っていて「道に落ちた後は清掃の方々も大変だろうなー」と思いながら見ています。私は、茶碗蒸しの銀杏よりも、焼いた銀杏の方が好きです。

今回は、以前のブログ記事【理学療法士が解説】 脳出血・脳梗塞後遺症で寝たきりにならないためにはに出てきたキーワード「反射性移動運動」についてお話ししてみようと思います。私がリハビリZONE岐阜で行っております「ボイタ法」の根幹となる大切な部分ですので、興味のある方是非今回の記事を読んでみてください。

「反射性移動運動」ってなに?

反射性移動運動」とは、人間が生まれつき体の中に持つ”運動プログラム”によって作られる、意識しなくても自動的に出てくる動きです。リハビリZONE岐阜で行っている「ボイタ法」はこの仕組みを使うことで、全身の神経 – 筋肉を活性化させ、身体に出ている問題を解決していきます。「誘発帯」という場所(ZONE “ツォーネ” とも言います)に優しく刺激を加え続けることで、受ける方の意思とは関係なく身体に運動が出現してきます。それは「寝返り」「腹這い」「四つ這い」「歩行」をするための様々な動作であったりします。これらは全て移動運動であり、まとめて「反射性移動運動」と呼んでいます。

Central Pattern Generator(CPG)というものが脊髄(=背骨の中を通っている神経です)の中に存在しています。平たく言えば、決まった運動を作り出す神経回路です。歩行などをするときの一つ一つの動きは意識下で行われておらず、「歩こう」という意図がCPGに伝わることで、自然にまとめて運動が起こります。ボイタ法にはこのCPGの言葉は出てきませんが「反射性移動運動」に、こういった機能が関係していることは間違いないでしょう。そしてボイタ法でリハビリを行う場合、ご本人がコントロールしようとする意識した動作を使わず、身体が自ずと出してくる全身で協調した神経–筋肉が生み出す動作を利用します。

ボイタ法におけるzoneの位置についての説明

「反射性移動運動」を使うのは何故か?

「腰が痛い」「肩が痛くて腕が上がらない」「膝が痛くて立ち上がれない」などの症状は、身体が理想的な動きからは大きく外れた動きをとってしまった結果です。原因は色々で、姿勢の崩れであったり、筋力の低下であったり、他の部分の怪我の影響であったりします。問題がある身体で行う本来の動きではない動作は「代用運動パターン」と言い、これを繰り返すことにより、身体に起きている問題を更に根深いものにしていきます。「代用運動パターン」を使って動いている身体に、リハビリで意図的な動きをさせると当然「代用運動パターン」を使って動くため、機能改善につながらない場合が多々あります。更には間違った動きが強化されてしまうことすらあります。「良い動きを意識すれば…」と思われますが、中々難しいものです。「代用運動パターン」を使わせないためには意識した動作をさせず、無意識の動作を誘導していきます。それが「反射性移動運動」を使ったボイタ法でのリハビリです。「反射性移動運動」を使うためには、身体が適切な位置関係にあることが必要です。適切でない位置、例えば「頭が前に出ている」「背中が反っている」など色々ありますが、これを本来あるべき位置関係に戻すことにも、この「反射性移動運動」は作用します。移動運動をしようとするときの自動的な筋収縮が身体を適切な位置に修正していくのです。

「反射性移動運動」の中の「反射性寝返り」

「反射性移動運動」の中で、最初に行うのが「反射性寝返り」です。胸の誘発帯に刺激を与えることで背骨が伸び、寝返りをするための神経–筋肉が活性化されます。寝返りに至る動きとして、寝返る方に視線と顔を向けながら手足を挙上、体を捻って寝返っていきます。(注:成人では身体が重すぎて寝返りを打つほどまでの動きは出ません)
ここでの背骨の伸びや捻る機能、手足で支える機能、手足を振り出す機能はそのまま四つ這いや、歩く機能の基盤となります。この段階が確りと積み上がらなければ、「代用運動パターン」を使わなければならない体の状態に陥る可能性があります。

寝返り動作の順序
寝返る方に視線と顔を向けながら手足を挙上する
体を捻って寝返りをうつ

まとめ

今回はリハビリZONE岐阜で行なっているボイタ法の根幹にあたる反射性移動運動に関する話、そしてその中のうちの一つ反射性寝返りについて解説してみました。人は自分の意識で体をコントロールしているつもりでいますが、実はそうではありません。歩く時に「手をこうして、脚をこうして…」とは考えないですし、立ち上がる時に「この筋肉をこうして、あの筋肉をこうして…」なんてことは尚更考えることもないでしょう。外からの情報や刺激に対して無意識に出された信号で身体が先に動き出し、意識は後付けでその行動を認識するということが言われています。意識して動作を行うよりも、意識しないで自然に動けることこそが理想で、元々身体が行っていることです。そしてボイタ法は、その理想の動きに体を近づけることができる有効な方法であると言えます。
「反射性寝返り」は、続きの局面があります。それについては、また次回のブログで解説していきたいと思います。続編をお待ちください。それではまた!

リハビリZONE岐阜では、『リハビリで笑顔を再生!!』を合言葉に、ボイタ法による施術とHAL®︎を用いた機能訓練を中心とした自費リハビリを行っております。これまでにリハビリで思うような結果が出ず諦めていた方、現在身体のことでお悩みのある方、もっとリハビリをしたいとお考えの方など、様々なニーズにお応えするための手段を多数ご用意しております。是非一度、体験リハビリを受けてみてください!スタッフ一同心よりお待ちしております。

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