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脳卒中のこと

2024.06.03

3パターンの脳梗塞を知ろう

脳梗塞には3種類ある脳梗塞は主に以下の3つのタイプに分けられることをご存知でしょうか?

◉ 心原性脳塞栓(そくせん)
◉ アテローム血栓性(けっせんせい)脳梗塞
◉ ラクナ梗塞

これら3つのタイプは原因や問題が起こる部位も異なるため、治療方法も違います。そのため、どのタイプの脳梗塞なのかを正確に診断することで効果的な治療ができるのです。3つのタイプの頻度は、患者数の多い順番にアテローム血栓性脳梗塞(33.2%)→ラクナ梗塞(31.2%)→心原性脳塞栓症(27.7%)となっていますが、タイプ別でその割合に大きな違いはなく、だいたい同じです。(脳卒中データバンク2015より)

これらを原因別でみると、動脈が硬くなって通り道が狭くなる「動脈硬化」が原因で起こるアテローム血栓性脳梗塞とラクナ梗塞の割合が多く、合わせて60%以上になります。それでは3つのタイプの脳梗塞についてそれぞれ説明します。

心原性脳塞栓症

心原性脳塞栓症はその名の通り、”臓が因で塞栓(詰まる)される”病気です。心臓でできた血栓という小さな血の塊が動脈を通って脳に流れてきて、突然脳の血管を塞いでしまうことで発症します。心臓で血栓ができる理由としては、心臓の中で血液の流れが淀んでしまうことなどが挙げられます。心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を果たしているのですが、例えば心房細動という病気になると、心臓が小刻みに震えているような状態になってしまい、心臓のポンプとしての役割が十分に果たせなくなってしまいます。そのため、心臓の中で血流が停滞し、血液が固まって血栓ができるのです。
脳梗塞には3種類あるこの血栓がふとした拍子に心臓から出て脳に流れてくると脳梗塞になるのです。心原性脳塞栓症は、脳がダメージを受ける範囲が大きいため、3つのタイプの中で最も重症になりやすいという特徴があります。心房細動は心電図検査を行うことで診断が可能です。心房細動と診断された場合に、血液をサラサラにする薬を飲むのは、血栓ができるのを予防するためなのです。

脳梗塞には3種類ある

アテローム血栓性脳梗塞

アテローム血栓性脳梗塞は、動脈硬化が原因で太い血管が徐々に細くなり、最終的に詰まることで発症します。脂質異常症などによって血液の中のコレステロール値が高い状態が続き、血管の壁にコレステロールがたまると血管自体が狭くなります。このような現象は1箇所だけで起こるのではなく、血管の様々な部位で起こるため、複数の血管が同時に詰まり、脳梗塞が起こる場所が多発するのが特徴です。また、血管の通り道が狭くなる原因には、脂質異常症だけでなく高血圧、糖尿病などの生活習慣病や喫煙、多量の飲酒、肥満などがあります。

脳梗塞には3種類ある

ラクナ梗塞

ラクナ梗塞は脳の深部にある細い動脈(穿通動脈)が詰まる病気です。アテローム血栓性脳梗塞と同様に脂質異常症などの生活習慣病が背景にあることが多いです。詰まる血管が細いため、損傷を受ける脳の範囲も1.5cm以下と狭いのが特徴で、症状が比較的軽く、初期には気づかれないこともあります。複数の部位でラクナ梗塞が起きると認知症などの症状があらわれるようになるため、認知機能低下の原因としても知っておくべき病気です。また、ラクナ梗塞に最も大きく影響するのは血圧であることがわかっています。穿通動脈のような細い血管は高血圧の影響を受けやすく、血圧が高い状態が長く続いていると動脈硬化が進行しやすいのです。

脳梗塞には3種類ある

その他の脳梗塞

実は脳梗塞の原因はこれまでに紹介した3つだけではありません。例えば、生まれながらの病気で本来閉じているはずの心臓の穴が開いている状態(卵円孔開存)や、血管にできた小さな亀裂がきっかけで、そこに血流が流れ込み血管壁が剥がれてしまう状態(動脈解離)、あるいは血液が固まりやすくなる血液凝固能の異常などによって起こる脳梗塞もあります。

まとめ

脳梗塞の3つのタイプの特徴をご理解いただけたでしょうか。
<心原性脳塞栓症>
心臓でできた血栓が血流に乗って飛んできて脳の血管を詰まらせる

<アテローム血栓性脳梗塞>
コレステロール値が高い状態が続くと太い血管でも詰まってしまう

<ラクナ梗塞>
細い血管が詰まるため症状が軽く、気づかないこともある

これらの病気はそれぞれ原因も異なるため、治療も違います。脳梗塞を正しく知って予防したり、万が一病気になってもうまく付き合って行ったりするために正しい知識をみにつけましょう。

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