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HAL®

2025.03.23

一体『HAL』って何なの? ~HALを使ったリハビリ~

HAL®︎を使ったリハビリ

はじめに

今回は、当施設で使用しているHAL®(Hybrid Assistive Limb)ロボットスーツの自立支援用単関節タイプの講習会を開催しました。当日は、各病院や施設から多くの理学療法士の方々にご参加いただきました。日曜日の開催にも関わらず、ご参加いただいた先生方には心より感謝申し上げます。

講習会はHAL®に限らず様々な情報共有や懐かしい思い出話などが飛び交い、終始和やかな雰囲気で進みました。途中プロジェクターが使用できないという小さなトラブルはありましたが、参加者全員がHAL®単関節を安全に使用できるようになり、その可能性を実感していただけたかと思います。

HAL®︎を使ったリハビリ
HAL®はCYBERDYNE社の販売している装着型サイボーグで、HAL®を用いたリハビリが保険適応となるのはごく限られた疾患のみです。そのため、岐阜県内でHAL®を導入している病院や施設はまだ数か所しかありません。

しかし、実際に「HAL®を使用してから転院してきた患者様」や「その後外来リハビリを続けている患者様」などの事例を通じて、今回参加された先生方にも何かしらの共感や気づきを得ていただけたのではないでしょうか。

このブログを読んで、HAL®に興味をお持ちの方や、病院関係者・施設関係者・ケアマネジャーの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度体験しに来てください。私たちはいつでも歓迎いたします。

HALの特徴

CYBERDYNE社のHAL®(Hybrid Assistive Limb)
〜HAL®は「思い」に合わせて動く〜

人が身体を動かす際、脳から筋肉へ神経を通じて信号が送られます。この信号は“生体電位信号”として皮膚表面に漏れ出ています。

HAL®医療用単関節タイプは、この生体電位信号を読み取り、それに応じて関節を補助します。装着者の意思に従った動作を可能にすることで、より自然なリハビリを支援します。以下にHALの特徴を列挙します。

新たな情報伝達ループを構築

疾患などにより身体が思うように動かせなくなった場合でも、HAL®を使用し、脳からの信号に基づいた動作を繰り返すことで、神経と筋肉の適切な情報伝達ループを構築できます。これにより、過度な負担をかけずに神経・筋機能の改善や再生を促します。

各関節に特化したリハビリ

アタッチメントを交換することで、肘・膝・足首・肩など、さまざまな関節の集中的なリハビリを1台の機器で行うことができます。また、コンパクトで持ち運びが容易なため、患者様の身体状態に合わせた様々な姿勢でのリハビリが可能です。ICUや病棟のベッドサイドなど、幅広い環境で活用できます。

専用モニターで情報を可視化

HAL®単関節タイプ専用モニターを使用することで、生体電位信号の強弱や運動目標回数、過去のトレーニング履歴などを確認できます。これにより、効率的なリハビリをサポートします。

HAL®︎を使ったリハビリ

HAL®の動作原理

HALの動作原理について簡単に解説したいと思います。(詳細はCYBERDYNE社のwebサイトをご参照ください)

〜HALの動作原理〜

1. 脳から筋肉へ信号が送られ、骨格筋が動作

2. 生体電位信号(BES: Bio Electrical Signals)が皮膚表面に現れる

3. HAL®が電極を通じてこの信号を読み取り、パワーユニットを制御
(サイバニック随意制御)

4. 人の基本動作をパターン化し、HAL®が自律的に動作支援を行う
(サイバニック自律制御)

また、HALにはいくつかの制御モードが備わっています。どのような訓練をしたいのかや、利用者の身体状況によって使い分けることで、効率的にトレーニングを行うことが可能となります。

HAL®の制御モード

・CVC-Standard
:標準的なトルクでの随意制御。膝の動作練習に推奨。

・CVC-Gentle
:出力トルクが緩やかで、肘の動作練習に適したモード。

・CVC-AutoExt
:脱力すると自動的に伸展し、屈曲のみの動作練習を行うモード。

・CVC-AutoFlx
:脱力すると自動的に屈曲し、伸展のみの動作練習を行うモード。

リハビリZONEとHAL

私たちリハビリZONE岐阜では、触れたものや身体の位置関係を正確に理解できるように練習を行い、各関節を動かす際にどこに力を入れ、どのようなイメージで動かすのかを理解した上でHAL®を使用するようにしています。

脳卒中による麻痺や高次脳機能障害があると、身体の動かし方がわからなくなり、余分な部位に力が入りやすくなります。その結果、痙縮(異常な筋緊張の亢進)が強くなることがあります。私たちは、このような異常な力が入らないような練習を取り入れた後にHAL®を使用することで、その効果を最大限に引き出します。

また、利用者様の麻痺の程度に合わせて適切なモードを設定し、最適なリハビリを提供します。

HAL®︎を使ったリハビリ

HAL®を使用した利用者様の声

「動くってこういうことだったんだ!」

「筋肉の収縮をコントロールできるようになってきた」

「機械が自分の『動かしたい』という意思を拾って動いてくれた」

「HALがなくても動けるような気がする」

このように、多くの方々から、感動や喜びの声をいただいています。
この記事を読んで少しでも気になった方、ぜひお気軽にご相談ください!

リハビリZONE岐阜では、『今よりもっと楽しい未来へ』を合言葉に、最先端の機器と専門的な技術・知識を駆使してあなたの回復を最大限サポートいたします。
リハビリは 「できることを増やし、次の目標に向かう挑戦の連続」 でもあります。私たちは、利用者様が 「もう変わらない」「限界かな」 と諦めるのではなく、「もっと良くなる」 という前向きな気持ちでリハビリに取り組めるよう、全力でサポートしていきます。
是非一度、体験リハビリを受けてみてください!スタッフ一同心よりお待ちしております。

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