脳卒中のこと
2024.05.27
脳梗塞の症状を知ろう-小脳・間脳・脳幹 編-
脳梗塞の症状としてよく知られているのは、言葉が思うように話せなくなったり(言語障害)、手足が思うように動かなくなったり(運動麻痺)することだと思います。
しかし、脳はそれ以外にも考えること(思考)、音を聴くこと(聴覚)、周りの環境を感じること(空間認知)、見ること(視覚)など様々な役割を果たしていて、脳のどの部位が障害されるかによって身体に起きる症状は変わってくるのです。
今回は、「間脳」・「小脳」・「脳幹」という脳の中の3つの部位について、それぞれが障害を受けるとどのような症状が起こり得るのかを解説します。まずは、間脳・小脳・脳幹が脳のどこにあるのかを確認しましょう↓↓
脳の大部分を占めるのが、大脳という部位です。大脳は左右にわかれていて、いわゆる右脳とか左脳などというのは大脳の右側・左側のことを意味します。メジャーなのは大脳なのですが、今回は間脳・小脳・脳幹にフォーカスします。実は間脳・小脳・脳幹もそれぞれがさらに細かい部位にわかれていて、どの部位に問題が起きるかによって症状が細分化されていくのですが、テーマである、“わかりやすく解説”するために詳細は割愛します。
間脳って何..?
<間脳の機能>
体温の調節を行ったり、神経やホルモンの調整をして自律神経のコントロールもおこなったりしています。
<間脳が障害されると…?>
自律神経のコントロールがうまくできなくなる、あるいは意識が戻らなくなることもあります。
小脳が障害されるとどうなる?
<小脳の機能>
身体のバランスや姿勢の保持、運動をスムーズに行うための機能が備わっています。
<小脳が障害されると…?>
・立ったり座ったりする時に、うまくバランスがとれない
・歩く時にふらついてしまいよく転ぶ
・めまい・吐き気・ろれつが回らない
などの症状が起こりますが、脳梗塞の症状に多い“片側の手足にだけ力が入らない”といったことは起きません。小脳だけに梗塞が起きていると、”麻痺はなくて力は入るのにスムーズに動かせない”という特徴的な症状になります。
脳幹は生命維持装置?
<脳幹の機能>
脳幹の中でも延髄という部分は生命の維持に欠かせない呼吸・血圧・嚥下などの機能を制御しています。また、脳幹ではたくさんの神経の調整を行っているだけでなく、意識を保つ機能もあるため、脳幹は生命維持機能の中心ともいえます。
<脳幹が障害されると…?>
・意識が戻らない
・自分自身で呼吸ができない
・血圧の変動が大きく、調整できない
・顔面神経の麻痺
・目が左右に動く(眼振)
・ものが二重にみえる(複視)
などの多彩な症状が起こります。
まとめ
間脳・小脳・脳幹に脳梗塞が起きた時の症状について解説しました。脳梗塞は手足の麻痺や言葉の話しにくさだけでなく、障害される部位によって様々な症状があり得ることを知っていただたのではないでしょうか。次回は大脳に脳梗塞が起きた時の症状について解説します。
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