脳卒中のこと
2024.07.10
脳梗塞やTIAを疑った時にやるべきこと とは?
ある日突然、
・手に力が入らなくなった
・視界が半分見えなくなった
・ものが二重に見える
・ろれつが回らなくなった
・言葉が理解できなくなった
・めまい・ふらつきがある
など、脳梗塞を疑う症状が出た時にどうすれば良いのでしょうか?特に、それらの症状が少し待っていたら自然に消えてしまった場合などは、すぐに病院を受診するべきかどうか悩む方も多いのでないのでしょうか。しかし、脳梗塞の症状に特徴的な片側だけの麻痺や言葉の話にくさなどが突然でるということは、大きな問題なのです。たとえ、症状が一時的であっても、実はTIAという脳梗塞の一種になっていることも少なくありません。
FASTとは?
今回は脳梗塞やTIAを疑った場合に簡単にできるFASTチェックについてご紹介したいと思います。身の回りの方が突然脳梗塞のような症状になってしまった時、FASTチェックをすることで医療機関を受診すべきかどうかを判断することができます。脳梗塞は一刻を争う病気です。FASTチェックがあなたやあなたの周りの大切な人を救うことになるかもしれませんよ。
早速ですがFASTチェックについて説明していきます。FASTというのはそれぞれの言葉の頭文字をとって作られたものなのです。
F:Face(顔)
まずは顔の筋肉に麻痺がないかを確認します。一見問題なさそうにみえても、筋肉を使うと異常に気づくことがあります。そのため、「イーッ」と言ってもらい、口が片側だけ下がっていないかを確認します。また、表情が左右非対称になっていないかをチェックするのも有効な方法です。にっこり笑ってもらい(脳梗塞を疑っているので笑顔を作っている場合ではないかもしれませんが、ここは一つ心を落ち着けて…)顔の左右の違いを見るようにしましょう。それ以外には、水を飲んだ際に口からこぼれ落ちてしまう、というのも顔の筋肉が麻痺している事による症状が考えられます。
A: Arm (腕)
腕の麻痺をチェックするのがArmです。目を閉じて“前ならえ”の姿勢をとってもらいます。この時に手のひらを上向きにした状態で一旦止まります。目を閉じたまま、この姿勢を5秒以上キープできれば問題ありません。しかし、片側の腕だけが下がってきてしまったり、天井を向いていたはずの手のひらが地面を向いてしまったりするなどの症状があれば、それは麻痺があると考えられます。
S:Speech(言葉)
言葉への影響が出ているのかをチェックするのがSpeechです。いろいろな確認方法がありますが、医師が比較的よく使うのは「ぱ・た・か」という言葉を3回繰り返して言ってもらう事です。何回繰り返してもきちんと言えなかったり、聞き取れなかったりする場合には、言語障害が出ている可能性が高くなります。
T:Time(時間)
ここまでのF(Face)・A(Arm)・S(Speech)を確認して、この中に一つでも当てはまる症状がある場合はすぐに救急車を呼ぶ必要があります。そこで重要になるのがTimeです。脳卒中は一刻を争う病気です。自家用車やタクシーではなく救急車を呼んで、病院へ向かいましょう。発症から治療開始までに時間がかかればかかるほど、重い後遺症が残る可能性が高くなってしまいます。重い後遺症が残ることは、本人が辛いのはもちろんですが、今後介護をしていく家族などの大切な人にも大きな影響を与えます。
まとめ
脳梗塞を疑った時にチェックする方法、「FAST」をご紹介しました。Face(顔)・Arm(腕)・Speech(言葉)を順番に確認し、一つでもあてはまればTime(時間)との闘いですから救急車を呼びましょう。その間患者さんをむやみに動かしたりしないようにしましょう。また、口元に耳を近づけて呼吸があるかどうか、首、あるいは手首の親指側などを触れ、脈があるかを確認しましょう。万が一、呼吸や脈がない場合には救急隊にその旨を伝えてどのように対応すれば良いのか指示を仰ぎましょう。
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