リハビリすればしゃがむ動作も可能に！ <0050>

リハビリZONE岐阜でリハビリ体験プログラムを受けていただいた方の事例をご紹介します。

ーお悩みー
1年半ほど前に足の腱鞘炎になり、整形外科で電気治療をおこなっておられました。治療を行うこと足の痛みは落ち着きましたが、その間動かさないようにしていたことで、膝の周りの筋肉が硬くなってしまい、それまでできていた正座やしゃがみこみ動作ができなくなってしまいました。

さらに、1年前からは両肩の痛みも出てきたため、こちらも整形外科に通院していました。肩関節周囲炎と診断され、注射や電気治療を中心に行い痛みは軽くなっていましたが、重たいものを持つと両腕が痛くなってしまうという症状は残っていました。

足や膝、肩など様々な部位の痛みによって活動量が減ってしまい、全身の筋力が落ちている気がする。痛みをかばうようにすることで姿勢が悪くなって、背中の痛みも時々ある。など、身体に関するお悩みが多くある状況でした。

ーリハビリZONEとの出会いー
ずいぶん(約20年)前に整体での施術を受けたことがあった以外は、病院・クリニックでの治療のみを行っておられました。整形外科で治療を行って、ある程度痛みは良くなっていましたが、正座をしたり庭でしゃがんだ状態での作業をしたいという目標には到達していませんでした。ご友人からの紹介で体験リハビリにいらしていただきました。

ーリハビリの内容ー
背中が曲がったいわゆる猫背の姿勢になっていて、身体全体の柔軟性の低下がみられました。しゃがみ込み動作ができないのは、股関節・膝関節を深く曲げられないことが原因と考えられました。ご本人の希望として、庭園での作業を続けたいというものがあったため、しゃがみ込み動作に着目してリハビリを進めていきました。

しゃがみ込み動作は、股関節、膝関節、足関節の柔軟性が必要になりますが、体全体でバランスをとりながらうしろへ転倒しないようにバランス良く重心を落としていくことも重要です。そのため、体全体のバランス改善、各関節やその周囲の柔軟性の改善を図るためにボイタ法を利用したリハビリを行いました。ボイタ法の基本姿勢である仰向け、横向き、うつ伏せの姿勢を簡単にとれるようにすることや、仰向けから横向き、さらにうつ伏せへと体勢の変換をスムーズに行えるように施術をしていきました。

ーリハビリの結果ー
寝返り動作や起き上がり動作などの姿勢を変えるという基本的な動作が改善したことで、ご自分で身体の重心や各部位をコントロールする能力が向上しました。さらに、副次的な効果として、硬さのあった、股関節・膝関節・足関節を使うことでそれぞれの関節の柔軟性も改善することができました。

バランスが良くなったことで、一番の目標であったしゃがみ込み動作や、しゃがみ込みからの立ち上がり動作はスムーズに行うことができるようになりました。まだ踵をつけてお尻を下まで下ろすことは困難ですが、今後リハビリを継続すれば踵をつけてお尻を下まで下ろす動作も夢ではありません。ご本人にも、しゃがみ込みがスムーズに行えるようになった。姿勢が良くなった。などといった改善ポイントを自覚していただくことができ、当日リハビリプランをご契約いただきました。

ーご感想ー
リハビリ中は、自分で何かをがんばる必要がないので、療法士に身体を預けてリラックスした状態で気持ちよくリハビリを受けることができました。リハビリ後は動画や写真で自分の姿勢が改善したことがわかり、自分自身の感覚としても背中が伸びた気がします。

ーまとめー
今回の患者様は、足関節や肩関節の痛みにより日常生活動作が制限されていました。さらに活動量が低下することにより体全身が硬くなり、しゃがみ込み動作に問題が出現していました。各関節やその周囲に痛みがある場合は、炎症が落ち着くまで安静にすることが鉄則です。炎症が落ち着いてきたら痛みのない範囲で動かしていき関節の可動域や筋肉、軟部組織の柔軟性を保っていくが大切です。それは不動による拘縮や筋力低下を防ぐためです。各部位に炎症がある場合、いつから動かしていいか、どのくらい体重をかけていいかなどはドクターが判断します。また、ドクターの指示をもとに理学療法士が評価を行いながらリハビリを進めていきます。疼痛箇所や受傷部位に熱を持っているか、腫れているか、赤みを帯びていないかなどは自分でも簡単にチェックできます。これらの兆候が見られる場合は無理しないようにしましょう。何かわからないことがあればいつでも相談させていただきます。お気軽にご連絡ください。