脳卒中のこと
2024.06.07
アテローム血栓性脳梗塞ってどんな病気?
アテローム血栓性脳梗塞とは?
アテローム血栓性脳梗塞は、脳梗塞の原因の中で最多(33.2%)で、脳の中の太い血管の動脈硬化が原因で起こる病気です。(⇔ラクナ梗塞は髪の毛ほどの細い血管が詰まる病気です) アテロームとは、血管の壁の中にコレステロールなどが溜まってできたものの事を指しており、日本語では”粥腫(じゅくしゅ)”と言います。このアテロームが血管の中で何かしらの悪さをして脳梗塞に至るものをまとめて“アテローム血栓性脳梗塞”と呼んでいます。症状は多様で、軽い場合もあれば、重篤な場合もあります。
アテローム血栓性脳梗塞になるとどうなる?
アテローム血栓性脳梗塞では、比較的太い血管で問題が起こりますが、症状は重篤なものから軽いものまで様々で、徐々に悪くなっていくというパターンもあります。動脈硬化により狭くなった血管が血栓で詰まってしまった場合でも、血小板という血液の成分からできた血栓であった場合には血栓が溶けることがあるため、一時的に脳梗塞の症状が現れる(一過性脳虚血発作)ことがあります。
アテローム血栓性脳梗塞の原因は?
血液中のコレステロールが高い状態が持続すると、脳動脈や頚動脈の血管の壁に入り込んでしまいます。血管の壁にコレステロールが入り込んだ状態を”アテローム”と呼んでいます。また、アテロームを含む厚く盛り上がった血管の内側をプラークと言い、厳密にはこれらは異なるものを指していますが、専門家でない限りほぼ同じ意味として使われる事もあるようです。
アテローム血栓性脳梗塞が発症するのには3つのパターンがあります。
① 厚くなった血管の内側の壁(プラーク)が破れて血栓ができる
② 血栓が剥がれて流れ、その先で詰まる
③ 動脈硬化で狭くなった血管が流れなくなる
アテローム血栓性脳梗塞の予防方法は?
アテローム血栓性脳梗塞は生活習慣病原因で起こる典型的な病気のひとつです。そのため、危険因子として知られている高血圧・糖尿病・脂質異常症などの他、喫煙・多量飲酒・肥満などがリスク因子となります。
一時的に意識が遠のいたり、ぼんやりしたりするなどの症状が特徴的な一過性脳虚血発作(TIA)はアテローム血栓性脳梗塞の前兆である可能性が高いので、知らないうちに意識が遠のいていた、などといった事が起きた際には必ず医療機関を受診しましょう。
また、アテローム血栓性脳梗塞を発症した方は高率に再発することが知られています。厚生労働省の調査によると1回目の発症から10年間で約半数の方が再発するというデータもあります。そもそも、アテローム血栓性脳梗塞になってしまう方というのは、脳梗塞を発症した時点で血管の状態がかなり悪いわけですから、その後適切な治療を行ったとしても再発のリスクというのはあるようです。
まとめ
<アテローム血栓性脳梗塞の特徴>
◉ 症状の重症度は様々
◉ 症状として意識に障害が起きる事がある
◉ 脳梗塞の前兆がみられる(TIA)
アテローム血栓性脳梗塞は生活習慣病などにより、血管がボロボロになって発症する病気です。他のタイプの脳梗塞と同様に、生活習慣病にならない事、万が一なっても早期に治療することが重要です。脳梗塞の前兆となる一時的な意識障害がみられることがあるので、そのような症状があった際にはすぐに病院を受診して、検査・治療を行いましょう。
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