【脳卒中後 片麻痺】2クールのリハビリで車椅子→杖歩行が自立！<0025-2>

当施設で実際にリハビリをされたご利用者様の事例をご紹介します。

リハビリ前のエピソード

約1年前に脳出血を発症され、左片麻痺の後遺症が残りました。通所リハビリ・訪問リハビリ・鍼灸院での治療などを繰り返しておられ、自費リハビリでの治療歴もありましたが、ご本人が納得できるような改善は得られていませんでした。

片麻痺の影響により、立ったり歩いたりする際に重心が傾いてしまい、非常に不安定な状態でした。日常生活の中で歩いたりする機会も少ないために筋肉の持久性やバランスにも問題があり、車椅子での生活を余儀なくされておりました。そんな時にリハビリZONE岐阜の存在を知っていただき、体験リハビリ後に脳卒中おすすめプラン(90min×24回)をご契約いただきました。1クール終了時点でリハビリの効果をしっかりと実感していただき、2クール目のリハビリを行うこととなりました。

1クール終了時点での改善点

1クール、合計24回のリハビリ後、以下のような改善点を得ることができました↓↓

これらの効果をご本人に実感していただくことができました。実際に動きやすくなったことや、日常生活の中でご自身でできることが増え、活動量も増えたという喜びの声をいただきました。更なる機能改善を目指して2クール目のリハビリが開始となりました。

2クール目のリハビリ目標

2クール目のリハビリを行うにあたり、ご本人からは

・もっと安定して歩けるようになりたい
・麻痺側の肩の痛みをなくしたい
・麻痺側の手を使いやすくしたい

というご希望がありました。1クールのリハビリを行うことで車椅子の移動から介助下歩行→杖歩行レベルにまで到達していたため、2クール目では、より安定した歩行を獲得することを目標としていきました。また、日常生活でのさまざまな場面を想定して、活動範囲を広げるために屋外での平らでない場所や勾配がある道路での歩行までをも想定しながらリハビリに取り組みました。
また、１クールのリハビリにより麻痺側の肘の曲げ伸ばし動作がスムーズになりました。さらに、麻痺側でベッドに手をついて身体を支える機能も向上しました。一方で、亜脱臼による左肩の痛みや、衣服の着脱時の左上肢の使いにくさが課題として残っていたため、上肢の使いやすさを改善させることも目標として設定しました。

２クール目のリハビリ内容

ボイタ法での麻痺側の支持性向上

1クール目で作り上げた身体の基礎を生かしつつ、麻痺側である左側を下にした横向きや左腕で支えるうつ伏せの体勢を積極的に取り入れ、麻痺側上肢の機能向上を図っていきました。ボイタ法の効果が積み重なることで、肩甲帯周囲筋が賦活化され、肩甲骨のアライメントが修正されていきました。結果として、肩関節〜手の動きの改善と肩の痛みの消失につながりました。

HAL®肘関節タイプの活用

HAL®を肘関節に装着し繰り返し関節運動を行なっていきました。脳と筋肉間での神経のフィードバックを促していき、筋緊張の調整や筋肉の収縮、弛緩の調整がうまく行えるように取り組んでいきました。繰り返しリハビリを行うことで、肘の動きだけではなく手の動きの改善も図ることができました。肘の曲げ伸ばしや手関節の動きが改善したことで、衣服の着脱がサポートなしで行えるようになりました。また、被り物の衣服まで着脱できるようになりました。

歩行の変化

2クール目開始時の歩行

麻痺側である左脚に十分に荷重ができず、左脚支持時の不安定さがありました。また、本人様から恐怖心があるため足元に目線が向くことで前屈みの姿勢になってしまっていました。

2クール目中盤での歩行

麻痺側下肢への荷重量が増えることで、左脚で支える時間が延長し、歩行時の安定性が向上してきました。目線はまだ下方を向いてしまいます。

2クール目終了時の歩行

麻痺側に十分な荷重を行うことができ、左右バランスが改善しました。左下肢への支持時間が延長し、歩幅が増大し歩行スピードも向上しました。目線も前方を向いて歩けるようになりました。2クール目終盤時では、杖、介助なしで10m歩行を行うことが可能になりました。

利用者様のご感想

2クール、合計48回のリハビリで姿勢が良くなり、動作が改善したことで気持ちも前向きになったというお声をいただきました。また、屋内を杖なしで歩けるようになったことに関して非常に喜んでいただくことができ、目標達成に伴い一旦リハビリを終了とすることとなりました。